こんにちは。
神奈川県相模原市南区の、小田急相模原駅近くにある学習塾「くばと塾」です。
今回は、
勉強の「スピード」
についてです。
一定時間内にどれだけ演習をこなすことができるか
勉強の「スピード」とは、
と定義します。
この勉強の「スピード」は、同じ学年のほとんどのお子様はほぼ同程度です。
「クオリティ」を意識しすぎると…
まれに小学校低〜中学年のお子様で極端にスピードの遅い方を見かけることがあります。
これには明確な原因があります。
それは保護者様や学校・塾の先生などに、
ノートに字や計算式を書くときは、きれいに書きなさい。
と言われ、それを極端に意識し過ぎてしまっていることです。
小学校1~4年生くらいのお子様はどちらかというと、
- 短時間で問題を解けること
- ノートを迅速に書くこと
- 宿題をスピーディに済ませること
など、スピードに価値を感じている場合が多いです。
そのため、この年齢のお子様には勉強の「クオリティ」を上げることを意識付けしなければなりません。
しかし、上記のお子様のように「クオリティ」を意識し過ぎて「スピード」が極端に遅くなっている場合は、
ということを追求するように導いてあげる必要があります。
それには以下の方法が最適です。
タイムを計ればスピードは上がる
演習スピードを最大化するにはどうすればよいか。
これは簡単です。
ただ、
だけでよいのです。
宿題や授業で演習を行う際、ただ単に問題を解くよりもその演習を終えるまでにどれくらい時間がかかったのかを計測すると、自然と演習スピードが上がるだけでなく、集中力も上がります。
やり方は、例えば問題集を1ページ解き進めるときに、
このページは◯分で解こう!
とお子様自身で目標のタイムを設定します。
ここで注意しなければならないのは、目標タイムはお子様自身で設定してもらうということです。
この目標タイムを保護者様など他人に決められると、
が出てしまい、途端に意欲を喪失させてしまいます。
保護者様から見て、
設定時間が長すぎるんじゃないかしら。
と感じた場合でも、グッとこらえて本人の設定したタイムを尊重してあげて下さい。
それからキッチンタイマーなどで、
そのページを解き終えるまでに何分かかったのかを計測します。
なぜ「カウントアップ」方式がおすすめなのかというと、「カウントダウン」方式だとプレッシャーがかかりすぎてしまうからです。
制限時間になってアラームがなると、問題を解き切れていない場合、それ以降の問題を解く意欲が下がってしまいます。
「カウントアップ」方式だと、問題を全て解き終えるまでは集中力を落とさずにいることが可能です。
もちろん、入試問題は制限時間内に終わらせる練習として、「カウントダウン」方式で時間を計って解く練習をする必要があります。
ですが、そうでない場合は「カウントアップ」方式で宿題など一定量の問題の演習時間を計ることが、お子様の演習スピードを最大化する上では非常に効果的なのです。
「スピード」不足は「演習」不足
私立・公立中高一貫校で難関大学を目指すような進学校や公立高校の上位・トップ校に通うお子様の中には、
という悩みを持つ方がいらっしゃいます。
学校にもよりますが、こうした学校の定期テストの問題を見てみると確かに問題数は多いです。
ですが内容としては、
- 70%くらいは標準(教科書)レベルの問題
- のこりの30%が難関私大・国公立大学2次試験を見据えた難易度の高い記述問題
という具合に、大体のものが構成されています。
こうした定期テストで時間内に問題を解き終えるようになるためには、
ことがおすすめです。
受験に合格した = 学校のカリキュラムについていける
こうした進学校の定期テスト範囲は毎回とても広いです。
ですから、定期テスト前に少し勉強したからといって点数が取れるものでもありません。
それぞれの学校には、
- 卒業生が出してきた合格実績
- 希望する大学の合格を在校生が実現できるようになるための、考え抜かれたカリキュラム
があります。
定期テストにも、
このレベルの問題を、この量だけ、この時間で解けるようになってほしい
という先生方のメッセージが含まれています。
そうした進学校に通っているということは、中学・高校受験に見事勝ち抜いてきたわけです。
ですから、その学校・先生が与えるカリキュラムや問題数の多い定期テストも、きちんと勉強すればきっとこなすことができるようになるはずです。
時間内に定期テストの問題をこなせない場合は、
もっとスピードを上げられるように練習していこう!
と前向きに考え、普段からコツコツと演習を積み重ねることが大切です。
次回は勉強の「時間」について書きます。