こんにちは、小田急相模原駅前の個別指導塾「くばと塾」です。
今回は、「[「効率性」と「学ぶ楽しさ」はトレードオフ]2種類の学習法」ということについて書きます。
演繹(えんえき)的学習と帰納(きのう)的学習
勉強における2種類のアプローチ方法、それは「演繹(えんえき)的学習」と「帰納(きのう)的学習」です。
・演繹(えんえき)的学習 … 様々な問題を解けるようになるための前提となる基礎的な知識と理論を身に付ける勉強を行うこと。
・帰納(きのう)的学習 … 個別具体的な問題を通じて、一般的・体系的な知識と理論を利用できるように経験を積んでいくこと。
演繹(えんえき)的学習は高効率だけどつまらない
演繹(えんえき)的学習は必要な知識と理論を身に付けることでさまざまな問題が解けるようになるので、効率よく勉強を進められる、というメリットがあります。
学校や塾の授業など、限られた時間内に生徒たちが問題を解けるようにしなくてはならないときに、この演繹(えんえき)的学習が役立ちます。
しかし、一方でデメリットもあります。
それは、
・つまらない
・面白くない
・興味を持てない
ということです。
「そういうものだ」と割り切って取り組める生徒は、この方法でどんどん成果を出すことができますが、そうでない生徒は勉強がどんどんつまらないものになっていき、ついには勉強することを放棄してしまいます。
帰納(きのう)的学習は時間がかかるけどおもしろい
帰納(きのう)的学習は目の前の具体的な問題を解決するために、いろいろ試行錯誤するため、どうしても時間がかかります。
しかし、時間をかけてあれこれ取り組む中で、さまざまな発見を得られます。
その発見一つひとつが自身の経験によって得られたものなので、「自分が発見したんだ」という喜びを伴います。
喜びとともに発見した知識や理論は、なかなか忘れにくく、おおいに活用することができるようになります。
演繹(えんえき)的学習の中に帰納(きのう)的学習を取り入れる
学校や受験のための勉強を、高効率で成果を出しながらも、少しでも楽しいものにしようとするなら、
演繹(えんえき)的学習の中に帰納(きのう)的学習を取り入れる
ことが大切です。
しかしこれが可能なのは、
基礎的な学力が身についている成績上位生だけ
です。
なぜならば、複数の基礎的な知識を組み合わせて帰納的に解き進めていくような問題は、一般的に応用問題であることがほとんどです。
そしてそのような応用問題は、基礎的な知識を持ち合わせていない成績中・下位生には、到底解くことができないからです。
学校の授業には帰納(きのう)的学習は不向き
学校では、先生方はあらかじめ決められた授業時間数で、決められた単元内容を教えなければなりません。
そうすると、どうしても効率性を重視した演繹(えんえき)的学習にならざるをえません。
また学習指導要領や教科書の内容も、公式の使い方や知識を覚えることを中心とした、演繹(えんえき)的学習を前提としたものになっています。
塾の授業も帰納(きのう)的学習は向いていない
塾の授業は大抵、1科目あたり週に1日、60~120分程度です。
例えば中学生の数学なら、学校の授業が週に50分×4日(=200分)程度で学習する内容を、予習中心の進学塾なら週に60~120分で教えなければなりません。
学校の授業よりも時間が限られている中で、さらに生徒たちの成績を向上させなければならないため、塾の授業は本当にポイントを絞って、必要なところだけを教えます。
そうなると、生徒たちは学校よりもさらに演繹(えんえき)的な学習をしなくてはならなくなります。
その結果、もともと演繹(えんえき)的学習になじめない、勉強が苦手な生徒は、さらに勉強が「つまらない」・「興味がわかない」ものになってしまうのです。
塾で帰納(きのう)的学習ができなくもないが…
塾で帰納(きのう)的学習が絶対にできないというわけでもありません。
しかし、条件があります。それは、
- 基礎知識が身についていて、応用問題を解く準備ができている成績上位生
- 通常授業以外の、オプションの特別講座を有料で受講できる生徒
の2つです。
この条件を満たすことのできる生徒は、じっくり時間を使って、複数の基礎知識を駆使して帰納(きのう)的に応用問題に取り組むことができます。
「効率性」と「学ぶ楽しさ」はトレードオフ
以上のことから、多くの生徒が本当の「学ぶ楽しさ」を感じられるようにするには、「効率性」を優先させた演繹(えんえき)的学習を捨てなければなりません。
「効率性」と「学ぶ楽しさ」は、まさにトレードオフの(両方の条件を同時にはみたすことができない)関係なのです。
くばと塾のプログラミング教室は帰納(きのう)的学習
一方で、くばと塾のプログラミング教室は帰納(きのう)的学習になります。
生徒一人ひとりのペースで、ただテキストを読み進めるだけではなく、実際にコードを組んだり書いたりして、
あ、動いた!
とか、
あれ、全然動かない!
など、実行結果に一喜一憂します。
また、プログラミングにある程度慣れてきた生徒は、授業の半分はオリジナルのプログラミング作品を制作してもらいます。
オリジナルキャラクターが上から降ってきて、特定のキャラだけ救ってあげるゲームを作りたい!
など、生徒が作りたいゲームを、どのようにコードを組めば完成に近づくのかを、講師と一緒に考えながら「あーでもない」・「こーでもない」と、楽しく試行錯誤します。
これぞまさに「帰納(きのう)的学習」です。
くばと塾では「Python(パイソン)」というプログラミング言語を学べますが、この言語を習得するとビジネスの世界でも大いに活躍できる、社会に出て即戦力になれるほど需要のある言語です。
くばと塾のプログラミング教室は、学校の勉強が苦手なお子様も、得意なお子様も、どちらにも有益な講座だといえます。
この記事を読んで少しでも気になった方は、ぜひ一度くばと塾の「4回の無料体験授業」にお申し込みください。
くばと塾はきっとあなたのお役に立てることと思います。
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