「クオリティ」×「スピード」×「学習時間」ー。
この掛け算を最大化することが、成績を向上させるために必要です。
勉強の「クオリティ」を上げるには
現在メジャーリーグで活躍するダルビッシュ投手は、
練習は嘘つかないって言葉があるけど、頭使って練習しないと普通に嘘つくよ。
とX(旧Twitter)でポストしていました。
勉強も同じように、
それぞれの目標(模試で取りたい偏差値や志望校に合格するための学力)
に対して、
ということをしなければ、どれだけ時間をかけて勉強しても、成果を上げることはできません。
勉強においての「クオリティ」とは、
によって決まります。
出題される範囲・レベルを勉強しなければ得点は上がらない
次の定期テストで得点をアップしたいときに、
前に学習したこの単元は定期テスト範囲じゃないけど、苦手だからたくさん練習しよう。
と、定期テスト範囲ではない、そこの単元だけを一生懸命勉強するお子様がいらっしゃいます。
しかし、どれだけ以前の単元を勉強しても、次の定期テストで出題される範囲・レベルの内容を勉強しなければ、その定期テストでは得点が上がることはありません。
次の定期テストで出題される範囲・レベルの内容を勉強するときに差し支えがある場合のみ、必要最低限の箇所だけ以前の単元を復習することは止むをえません。
しかしそれ以外は、
ということが、この場合正しい「内容」といえます。
普段忙しい小中高校生は、以前の取りこぼし単元は夏・冬休みなど長期休暇期間にまとめて復習することが大切です。
受験勉強も同じように、基礎的な問題ばかり解いていてもそれだけでは入試問題を解いたときの正答率が上がることはありません。
基礎的な問題で知識の確認・補填をしながらも、入試問題もしくは同レベルの応用問題を解き、そのレベルの問題を正解できるように鍛えていくことが、受験勉強での正しい「内容」になります。
「できない」問題を「できる」ようにする
次に「やり方」についてですが、これは学年・教科を問わず共通していえることがあります。
それは、
ということです。
ただ淡々と問題集をこなしているだけで、間違えたり分からなかったりした問題を放ったらかしにして次に進めても、勉強している充実感が満たされるだけで、学力は上がりません。
この作業を行うことが学力を上げる正しい「やり方」になります。
ですがほとんどのお子様は、
面倒臭い…。
そこまでやる時間がない…。
などの理由で解き直しまで行おうとしません。
逆に考えると、ライバルのほとんどが行わないこの「解き直し」を実施すれば、ライバルに大きく差をつけられるということです。
これまで何百・何千もの生徒を指導して見てきましたが、宿題を解き直しまできちんと実施している生徒で成績の上がらなかった生徒はただの一人もいませんでした。
他人よりもよりよい結果を出すためには、他の大勢とは異なる過程を辿る必要があります。
勉強しているのに成果が出ない…。
と思う方は、解き直しをきちんと実施してみることをおすすめします。
長くなってしまったので、今回はここまでとします。
次回は勉強の「スピード」についてです。