今回は、
②1週間に1日は休息日(勉強しない日)を作る。
についてです。
「休息日」を作ることはメリットしか生まない
夏休みの受験生の1日当たりの学習時間は10~12時間ということを前回書きましたが、とはいえ1日も休むことなく約40日間も勉強し続けるのは不可能です。
大人でも40日間、1日の休みもなく仕事をし続けるのは大変なわけですから、子どもたちはなおさらです。
ということで、
最低でも1週間に1日は「休息日」(勉強しない日)を作る
ことをお勧めします。
この「休息日」を作ることで様々なメリットが生まれます。
「休息日」に、普段は勉強でできないことをしたりゆっくり休むことで気分がリフレッシュされます。
また、勉強する日も、
次の休息日は何をしようかな。
と楽しみができ、モチベーションが高まります。
また、お盆休みはまとまった「連休」にすると、そこに向けて夏休み前半はがんばれるのでおすすめです。
もし「休息日」がなかったら…
もし夏休み前に休息日を決めていなかったらどうなるでしょうか。
限界まで休まずに勉強するわ!
と張り切っている受験生もいるかと思います。
しかし「限界まで休まない」ということは「限界を感じたらいくらでも休む」ということです。
そうした生徒はおそらくメリハリをつけて勉強に取り組むことができないため、結果的に「休息日」をきちんと決めて勉強した生徒よりも学習時間・演習量ともに下回ってしまうでしょう。
「休息日」は保護者・生徒間での共有が必要
気をつけなければいけないのは、
「きちんと保護者と生徒で『休息日』がいつなのかを共有しておく」
ということです。
生徒だけが「休息日」だと思って自宅でゆっくりしていても、保護者の方がそれを知らなければ、
受験生なんだから勉強しなさい!
と叱ってしまい、保護者・生徒ともに気分を害してしまいます。
これではせっかくの休息日が台無しになってしまいます。
そうならないように、
夏休み前に保護者・生徒間で、「いつが休息日でいつが勉強する日にするのか」をきちんと話し合う
ことが大切です。
「疲れ」を感じる前に休むことが「疲れない」秘訣
「休息日」は最低でも1週間に1日、できれば5日間で1日くらいが理想です。
設定するポイントは、
ということです。
1日の中でも同様に、「50分勉強したら10分休む」などコンスタントに休憩を入れることで、疲れにくく集中力が持続するようになります。
1日の真ん中である時間帯に「30分~1時間昼寝をする」ことも、1日の後半を元気に過ごすことができるようになるのでおすすめです。
勉強し始めの元気なうちに2~3時間ぶっ続けで勉強してしまうと疲労が溜まり、10分くらいの休憩では疲労感が抜けなくなってしまいます。
結果、
今日はもう疲れたからいいや。
とTVやゲーム・漫画に走ってしまい、たった数時間でその日の勉強は終了してしまいます。
そんな悪循環に陥ることのないよう、疲労を感じていなくても細かく休憩を取るようにしてください。
次回は
③2・3学期の予習を終わらせる。
です。