「まとめてやる」より「少しずつやる」人になる

今回は塾の宿題など日々の家庭学習について書きます。

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「まとめてやる」はいつか通用しなくなる

学校の提出物や定期テスト勉強、また塾の宿題を提出期限ギリギリまで取り組まず、前日にまとめて済ませてしまう生徒は少なくありません。

確かに小学校〜中1くらいまではそれでもある程度(中の上くらいまで。上位の成績は取れません)は通用するかもしれません。

ですが、それ以降は通用しなくなります。

なぜなら、中学校の勉強が進むスピードは小学校のおよそ2倍、高校の勉強は中学校の約5~8倍になるからです。

学年が上がるにつれて学校の勉強が進むスピードが上がっても、対応できる生徒になるにはどうすればよいでしょうか。

「毎日少しずつ取り組める」人にならないと…

それは「毎日少しずつ取り組める」人になることです。

「毎日少しずつ取り組める」人になれば、中1までの学習内容を理解するために1日にかける勉強時間はほんのわずかでよく、中2以降も1日の勉強時間を徐々に延ばしていくことはそれほど難しくありません。

また、受験学年になれば家庭学習で必要な勉強時間は、平日は1日4~5時間、土日祝日なら1日10~12時間です。

それを毎日実行することがこの時期に成績(偏差値)を上げる最低条件になります。

これは1週間あたりの勉強時間が40〜50時間になるため、同じ量をまとめてやるには1週間に1日2日取り組んだくらいではとても追いつきません。

そのため、「毎日少しずつ取り組める」人にならない限り、受験学年になると成績が上がらなくなってしまうのです。

「まとめてやる」と学習効果が激減する

また、塾の宿題や学校の提出物を「まとめてやる」と、時間に追われるためどうしてもいい加減にこなしてしまいます。

塾の宿題は問題を解き、間違えた問題の解説を見て正しい解き方を理解し、後日もう一度解き直してできるようになって初めて、学習効果が出てきます。

しかし、授業の前日などに慌てて「まとめてやる」と、学力を上げるために必要不可欠な「解き直し」をする機会がなくなってしまいます。

(もちろん、塾の宿題や学校の提出物を「やらない」人よりは「まとめて」でもやる人の方が遥かにいいです。

が、そもそも「やらない」人は論外であり、ここでは触れないことにします。)

また以前にも書きましたが、「毎日少しずつ取り組む」人は一度学習したことが長期記憶として残ります。

そのため、時間が経っても忘れにくくテスト前や入試前の復習にあまり時間を必要としません。

一方で「まとめてやる」人は一度学習したことが短期記憶のままで終わってしまい、時間が経ったらほとんど忘れています。

だからテスト前や入試前もう一度最初から覚え直さなくてはいけなくなり、その分時間も多くかかってしまいます。

こうした理由から「毎日少しずつ取り組む」人との学習効果に差ができてしまい、1週間の差は少しでも、1ヶ月・1学期・1年と積み重なっていくとその差はものすごく大きいものとなります。

ですから受験生はもちろん現在受験学年でない生徒も、塾の宿題や学校の提出物はまとめてこなすのではなく、毎日少しずつ取り組むことをお勧めします。

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