自主性を重んじる
今回はくばと塾の宿題の出し方について書きます。
以前のブログ「成績を上げるために必要なもの」でも塾からの
宿題の重要性について触れました。
家庭学習で「何をどれだけどのように取り組むか」というのは、
専門家である塾の講師の提案を受けることをお薦めしましたが、
これは塾講師が一方的に宿題を決めるということではありません。
■「押しつけ」では自主性は生まれない
人間は本人の意思のないところで他人にものごとを勝手に決めら
れたり押し付けられたりしたことに対して、責任を持って取り組
もうという「自主性」は決して生まれません。
そして「自主性」を持って取り組まない限り、努力の先の喜び
も達成感も味わうことがなく、ただやらされているという苦痛
があるだけです。
■「達成の可能性」を感じられるかがカギ
くばと塾では宿題を決めるとき、生徒の「自主性」を最大限引き
出せるように考慮しています。
小学生や中学生の場合、基本的には成績を上げるために必要な量
の宿題を出しますが、生徒によっては「やり遂げられるという見込み」
=「達成の可能性」を感じることができずにはじめからあきら
めて、殆ど実施してこないケースがあります。
その場合は、生徒が「これならできるかも」と達成の可能性を感
じられる量まで宿題を減らして様子を見ます。
■「演習量で成績は決まる」ことを理解する
ただ、このときに大事なのが生徒に「『この量の宿題をこなして
いるだけでは成績は上がらない』と自覚してもらう」ことです。
宿題を減らしているのはあくまでも一時的な応急処置であり、い
つかは適切な量をこなす必要があることを理解してもらわなけれ
ばなりません。
現在、小・中学生の大半の方は何かしら勉強の習い事をしていて、
その中でも大手進学塾に通うお子様の家庭学習の量はかなりのも
のです。
そしてその大手進学塾に通うお子様の中でも、塾から与えられた
宿題をきちんと実施している方だけが成績を伸ばします。
受験や定期テストでこうした同級生に勝つためには、少なくとも
同じだけの勉強量をこなす必要があるのです。
一時的に宿題の量を減らして自主性を育んだら、徐々に取り組む
宿題の量を増やしていく、というのがこのケースでは最良です。
■高校の勉強は「自主性」が不可欠
高校生の場合、より一層自主性を重んじた指導や宿題の提案が必
要です。
高校の勉強、例えば数学の授業スピードは中学のおよそ6倍で、
中学のときと同じ勉強法だと、とてもじゃないですが学校の授業
についていくことすらできません。
家庭学習は主に予習中心で、学校の授業を受けても理解できなか
った単元だけをピンポイントで復習していくことが大切です。
この「取りこぼした単元」を塾の授業で講師が解説し、類題演習
して理解できたことが確認できたら、宿題で再度復習してもらい
ます。
塾からの宿題は授業で扱った問題の類題演習と、学校の授業の先
取りをするために予習範囲からの両方を出題します。
授業で扱った問題の類題演習は復習なので取り組みやすいですが、
学校の授業の先取りはまだ誰にも教わっていない内容を理解しよ
うとする取り組みなので、自主性がなければ成立しません。
高校の勉強は予習が必要であり、予習をするためには自主性が不
可欠なのです。
■自信を持てば「自主性」が生まれる
この「自主性」を引き出すには、「自分で理解できるんだ」とい
う「達成の可能性」をやはり感じてもらう必要があります。
高校数学の単元には比較的予習しやすいものとそうでないものが
あり、これを講師が選別して予習しやすいものは宿題で出して、
そうでないものは授業で解説をしてから自宅で復習してもらうよ
うに働きかけます。
生徒は予習しやすい単元を中心に取り組むので自信がつき、「達
成の可能性」を感じやすくなります。
そうなってくると、予習しにくい難しい単元の予習もチャレンジ
できるようになり、成功すればさらに自信がついて「もっと自分
でどんどん勉強してみよう」と思えるようになります。
この「自主性」を持った状態で勉強に取り組めるようになれば、
授業スピードも速くて難易度の高い高校の勉強も、しっかりつい
ていけるようになります。
くばと塾の高校生の指導においては、こうなることを目指して日々
の指導に当たっています。
少しでも気になった方はぜひ4回までの無料体験授業にお申し込み
下さい。