自主性を重んじる

今回はくばと塾の宿題の出し方について書きます。

以前のブログ「成績を上げるために必要なもの」でも塾からの宿題の重要性について触れました。

家庭学習で「何をどれだけどのように取り組むか」というのは、専門家である塾の講師の提案を受けることをお薦めしました。

ですが、これは塾講師が一方的に宿題を決めるということではありません。

目次

「押しつけ」では自主性は生まれない

人間は本人の意思のないところで他人にものごとを勝手に決められたり押し付けられたりしたことに対して、責任を持って取り組もうという「自主性」は決して生まれません。

そして「自主性」を持って取り組まない限り、努力の先の喜びも達成感も味わうことがなく、ただやらされているという苦痛があるだけです。

「達成の可能性」を感じられるかがカギ

くばと塾では宿題を決めるとき、生徒の「自主性」を最大限引き出せるように考慮しています。

小学生や中学生の場合、基本的には成績を上げるために必要な量の宿題を出しますが、生徒によっては、

「やり遂げられるという見込み」=「達成の可能性」

を感じることができずにはじめからあきらめて、殆ど実施してこないケースがあります。

その場合は、生徒が「これならできるかも」と達成の可能性を感じられる量まで宿題を減らして様子を見ます。

「演習量で成績は決まる」ことを理解する

ただ、このときに大事なのが生徒に「『この量の宿題をこなしているだけでは成績は上がらない』と自覚してもらう」ことです。

宿題を減らしているのはあくまでも一時的な応急処置であり、いつかは適切な量をこなす必要があることを理解してもらわなければなりません。

現在、小・中学生の大半の方は何かしら勉強の習い事をしていて、その中でも大手進学塾に通うお子様の家庭学習の量はかなりのものです。

そしてその大手進学塾に通うお子様の中でも、塾から与えられた宿題をきちんと実施している方だけが成績を伸ばします。

受験や定期テストでこうした同級生に勝つためには、少なくとも同じだけの勉強量をこなす必要があるのです。

一時的に宿題の量を減らして自主性を育んだら、徐々に取り組む宿題の量を増やしていく、というのがこのケースでは最良です。

高校の勉強は「自主性」が不可欠

高校生の場合、より一層自主性を重んじた指導や宿題の提案が必要です。

高校の勉強、例えば数学の授業スピードは中学のおよそ6倍で、中学のときと同じ勉強法だと、とてもじゃないですが学校の授業についていくことすらできません。

家庭学習は主に予習中心で、学校の授業を受けても理解できなかった単元だけをピンポイントで復習していくことが大切です。

この「取りこぼした単元」を塾の授業で講師が解説し、類題演習して理解できたことが確認できたら、宿題で再度復習してもらいます。

塾からの宿題は授業で扱った問題の類題演習と、学校の授業の先取りをするために予習範囲からの両方を出題します。

授業で扱った問題の類題演習は復習なので取り組みやすいですが、学校の授業の先取りはまだ誰にも教わっていない内容を理解しようとする取り組みなので、自主性がなければ成立しません。

高校の勉強は予習が必要であり、予習をするためには自主性が不可欠なのです。

自信を持てば「自主性」が生まれる

この「自主性」を引き出すには、

「自分で理解できるんだ」という「達成の可能性」

をやはり感じてもらう必要があります。

高校数学の単元には比較的予習しやすいものとそうでないものがあり、これを講師が選別します。

そして予習しやすいものは宿題で出して、そうでないものは授業で解説をしてから自宅で復習してもらうように働きかけます。

生徒は予習しやすい単元を中心に取り組むので自信がつき、「達成の可能性」を感じやすくなります。

そうなってくると、予習しにくい難しい単元の予習もチャレンジできるようになり、成功すればさらに自信がついて、

生徒

もっと自分でどんどん勉強してみよう!!

と思えるようになります。

この「自主性」を持った状態で勉強に取り組めるようになれば、授業スピードも速くて難易度の高い高校の勉強も、しっかりついていけるようになります。

くばと塾の高校生の指導においては、こうなることを目指して日々の指導に当たっています。

少しでも気になった方はぜひ4回までの無料体験授業にお申し込み下さい。

目次