[私立大学 一般入試編]受験する大学の数で合格可能性は変わる?

こんにちは。



神奈川県相模原市南区の、小田急相模原駅近くにある学習塾「くばと塾」です。



今回は「[高3受験生は知っておこう]受験する大学の数と合格率について」について書きます。

目次

1. 塾・予備校の授業よりも受験回数を増やすことが優先

まずお伝えしたいことが「塾・予備校の授業よりも受験回数を増やすことを優先する」ということです。

・9月~大学入試終了までの予算を考えておく

9月に入ると、高3受験生とその保護者様は皆、いよいよ受験対策を本格化させるべく、塾・予備校を探したり、新たに講座を追加受講することを考えます。



塾・予備校の講座をどれだけ受講するかを決定する前に、必ず考えておきたいことが、「9月~大学入試終了までの予算」です。



大学受験の一般入試は基本的に、複数回受験するものです。



しかし、受験する前に塾・予備校の授業料にお金を使いすぎてしまい、複数回受験するために十分にお金を回せなくなってしまう、というのは避けなければなりません。

・最優先すべきは受験回数をしっかり確保すること

「9月~大学入試終了までの予算」において最優先すべきは、「受験回数をしっかり確保すること」です。



私立大学の一般入試では、同一大学・同一学部でも2~4回受験できるところも多くあります。



志望校判定で合格可能性が10~20%のチャレンジ校でも、複数回受験することで、少なくとも1回合格できる確率が高まります。



「行きたい大学」の一般入試はできるだけ全て受験するよう、予算を確保することが志望大学合格への近道です。

・残りの予算で塾・予備校の受講内容を決定する

「受験回数をしっかり確保する」ための予算が決まったら、残りの予算で塾・予備校の受講内容を決定します。

保護者様

受験回数を少し減らして、その分の費用を塾・予備校代に充てた方が合格に近づくんじゃないかしら……。

私立大学の一般入試の受験料は1回あたり、おおよそ¥35,000です。



仮に受験回数を3回減らせば¥105,000の減額になります。



これを9月~翌2月の塾・予備校代に充当すれば、一ヶ月あたり約¥20,000になります。



ここでお伝えしたいのが、

  • 合格率15%の大学の受験回数が1回→4回になれば、合格率は15%→47.8%まで確実に上がる
  • 塾・予備校代を月々¥20,000増やしたからといって、現時点で合格率15%の大学の合格可能性が半年後に、絶対上がるという保証はない


ということです。



合格率15%ということは、不合格になる可能性が85%(割合は0.85)ということです。



このレベルの大学を4回受けると、全て不合格になる可能性は、

となります。



ということは、このレベルの大学を4回受けて少なくとも1回合格する確率は、




となるのです。



このように受験回数を3回増やすことに予算を使えば、理論的には確実に合格可能性がアップします。



しかし、塾・予備校代に同じ金額を支払ったとしても、合格可能性がアップする保証などどこにもありません。



もちろんどこの塾・予備校の講師も必死に指導しますし、どのお子様も一生懸命勉強するはずです。



そうだとしてもやはり、塾・予備校代を増額したからといって、全ての高3受験生が合格可能性を確実にアップする、などということはあり得ないのです。

2. 15%の合格率が67.9%に!?

次に私立大学の一般入試を7回・10回・15回受験した場合について、シミュレーションしていきます。

ここでは、チャレンジ校の合格可能性を15%、実力相応校は40%、安全校については60%と仮定します。

・併願パターン1 (7回受験する場合)

はじめに、チャレンジ校を3回、実力相応校を2回、安全校を2回、合計で7回受験した場合、合格可能性と受験料の総額は以下のようになります。



私立大学を第1志望とする場合、計7回だけの受験というのは少ない方です。

・併願パターン2 (10回受験する場合)

続いて、チャレンジ校を5回、実力相応校を3回、安全校を2回、計10回受験した場合、合格可能性・受験料総額は以下の通りです。




私立大学を第1志望とする場合、計10回の受験というのは、多くも少なくもない回数なのではないでしょうか。


7回受験したときと比べて、チャレンジ校に少なくとも1回(校)合格する可能性は、17%ポイントもアップします。


また、実力相応校の合格可能性も78.4%となり、7回受験と比べると、やや安心できる数字になっています。

・併願パターン3 (15回受験する場合)

最後に、チャレンジ校を7回、実力相応校を5回、安全校を3回、計15回受験した場合、合格可能性と受験料総額は以下のようになります。



これだけしっかり受験回数を確保すると、チャレンジ校・実力相応校・安全校のいずれの合格可能性をみても、しっかりとした数字になります。

実力相応校の合格可能性は92,2%となり、よほどのことがない限り、少なくとも1回は合格を取れるようになるでしょう。

チャレンジ校の合格可能性は67.9%となって、十分に合格するチャンスのある受験となります。



受験料総額は7回受験のときと比べて¥280,000多くかかりますが、一生に一度の大切な大学受験で確実に合格可能性が上がることを考えれば、決して高くはないといえます。

3.受験回数が多いほど合格しやすくなる

これまでの内容から分かる通り、「受験回数が多いほど合格しやすくなる」といえます。

・合格率は机上の空論ではない

それぞれの併願パターンで挙げた合格率は、決して「机上の空論」ではありません。



それどころか、大手塾や当塾で長年多数の受験生を送り出してきた筆者の感覚では、

  • 受験回数の少ない生徒は、計算上よりも合格率は低くなる。
  • 受験回数の多い生徒は、計算上よりも合格率は高くなる。

という結果に落ち着きます。



それだけ、しっかりと受験回数を確保するというのが、受験生にとって有利に働くようになるのです。

・現実ではよりいっそう結果に差がつく理由

なぜ計算上よりも、受験回数の多い生徒の合格率が高くなるのか。



その理由は、

  • 受験校数が多い分、入試本番までに解く過去問の量が自然と多くなる
  • 受験回数が多いため、本番慣れして入試当日に実力が出やすくなる

などが考えられます。

・「受験する」と覚悟を決めて勉強に取り組むことが最大の要因

しかし一番の理由は、「受験する」と覚悟を決めて勉強に取り組むからだと考えられます。



これまで見てきた中で、チャレンジ校に見事合格した受験生は皆、9〜10月にはしっかりと受験校を決めて、「必ずこの大学を受験して受かるんだ」という想いを持って、勉強に励んでいました。



誰でも入試で不合格になどなりたくないですし、チャレンジ校であってもそれは同じはずです。



しかし、勇気を出してチャレンジ校を受験することを決め、合格目指してしっかり準備する。



そうした決意と行動が、確率理論で出された合格率以上の、すばらしい結果をもたらします。

受験生に親身になって受験指導を行います

以上のことを踏まえて、くばと塾では受験生一人ひとりに親身になって受験指導を行なっています。



この記事を読んで少しでも気になった方は、ぜひ一度くばと塾の4回の無料体験授業をお試しください。




心よりお待ちしています。

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