こんにちは。
神奈川県相模原市南区の、小田急相模原駅近くにある学習塾「くばと塾」です。
今回は、
成績を上げたい受験生に必要な心構え
について書きます。
「学力の向上=偏差値の向上」ではない
そんな成績を上げたい受験生が心得ておかなければならないこと
として、まず、
人並みにしっかり勉強してはじめて、成績(偏差値)が下がらない
ということです。
一体これはどういうことでしょうか。
上の図のように、ほとんどの受験生は、
もう受験生だから勉強しないと…。
ということで、皆いっせいに勉強を始めます。
どの受験生も必死に勉強するわけですから、受験生全体の学力はそれまでに比べて急激に伸びていきます。
一方、偏差値というものは相対的な学力を表すものです。
そのため、どれだけ努力して学力を上げたつもりになっても、周りの学力も上がっているわけですから、周りの上がった学力と比較して同じような上がり方しかしていなければ、成績(偏差値)は変わりません。
それどころか、
のです。
では、受験生が成績を伸ばすためにはどうすればよいのでしょうか。
スタートダッシュで差をつける
4月現在の段階ではまだまだ本格的な受験勉強に取りかかっている新小6・中3・高3生はそう多くないと思います。
中3・高3生などで部活に所属している生徒は、引退する6〜8月くらいまでは「部活がメインで勉強は二の次」という状態
です。
ですが、成績を伸ばしたい生徒は、
のです。
そうすると下の図のようなことが起こります。
現段階で同じ実力で同じように努力した場合、スタートが遅かった生徒は早くスタートを切った生徒と比べて、勉強に取りかかる時期が開けば開いた分だけ実力差がついてしまいます。
そして先にスタートを切った生徒が努力を怠らない限り、その実力差は入試まで縮まることはありません。
数年前に「いつやるか?今でしょ!」という予備校講師の林修先生のCMでの言葉が流行りましたが、
受験勉強において「今すぐ始める」というのは、あらゆる場面に通用する必勝の行動パターンといえる
のです。
このことを踏まえて今すぐ、4月に受験勉強を始めるのか。
はたまたその他大勢の周りと同じように部活を引退してから受験勉強に取りかかるのか。
この2つの選択肢の先にある未来は、きっと大きく違っているはずです。
学習量で他の受験生に負けない
次に、他の受験生と差をつけて偏差値を上げていきたいのであれば、
ということが最低限必要です。
僕は学習の「質」を高めるから、学習「量」は人並みでいいよ。
という意見もあるかもしれません。
確かに、
ため、学習の「質」も上げていかなければなりません。
しかし、学習量をこなしていくうちに、
こうした方がより効率が上がるんじゃないかしら。
とか、
このやり方は効果的だな。
など、取り組み方が工夫され、
ようになります。
学習塾の授業では、
このように勉強すれば成果が上がります!
という「質」の高い勉強法を生徒に伝えます。
が、それを実践できるのはやはり「量」をこなす経験をした生徒だけです。
ということがほとんどです。
という有名な仮説があります。
これは、
という説のことです。
この説からも分かるように、まずは学習量をこなすべく学習時間を最大限確保して、ガムシャラに勉強することが結果的に学習の「質」につながり、最後には念願の「志望校合格」につながるのです。
出来るだけラクして、スマートに勉強しよう!
という心構えで取り組むのか。
あるいは、
はじめは多少効率が悪くても、泥臭く必死に勉強しよう!
という心構えで臨むのか。
この両者の覚悟の差は、日が経つにつれて明確な学力差になって表れてきます。
他の受験生の3倍努力するつもりで臨む
上の2つで結局何がいいたいのかというと、
「他の受験生よりも大きな成果(偏差値の向上)を求めるなら、他の受験生よりも多く努力する」という心構えがそもそも必要である
ということです。
根性論と思われるかもしれませんが、これは道理にかなっていてごく当たり前のことなのです。
受験生が成績を伸ばすには他の受験生の3倍努力するつもりでがんばらなければいけません。
ですが、9月以降はどの受験生も1日に10~12時間は勉強するようになるので、1日にその3倍の30~36時間も自分だけ勉強するというのは実際は不可能であり、せいぜい1日13~16時間が限度です。
しかし、「他の受験生の3倍努力するつもり」でいる人は、
勉強時間を3倍にするのは難しいな。
それなら時間あたりに勉強する量を3倍にできないだろうか。
と、「質」を追究するように自然となっていきます。
そしてそんな心構えでいる生徒が、
- 予備校や塾の授業で、様々な受験の解法テクニックを知る
- 予備校や塾の授業や面談で、勉強に関する様々なアドバイスを受ける
ということをしたときに、絶大な効果を発揮するのです。
今回はかなり厳しいことを書きましたが、
ものです。
そうした中で、本当に成績を上げていきたいのであればぜひこのことを頭の片隅にでも置いておいてもらえると何よりです。