完璧を目指すよりもまずは終わらせる。

こんにちは。

神奈川県相模原市南区の、小田急相模原駅近くにある学習塾「くばと塾」です。

アメリカの巨大ハイテク企業、Facebook(フェイスブック)のオフィスには
こんな言葉が壁にポスターとして掲げられているそうです。

“Done is better than perfect.”
(完璧を目指すよりもまずは終わらせろ。)

これは、

「素晴らしいサービスを一気に構築するのではなく、素早くリリースして、小さな改善から学ぶことによって長い時間かけて構築しようとすることが重要である。」

ということを表しているそうです。

勉強においても色々な場面で同じことが言えます。

目次

小論文を書く練習をするとき

大学入試では、医学・看護・医療系学部の一般受験に必ずと言っていいほど小論文が出題されます。

その小論文対策の勉強をするときに意識しなければならないことが、真に「完璧を目指すよりもまずは終わらせる」ことです。

入試における小論文は、内容はともかく試験時間内に文章として成立したものを書き上げ、提出しなければそもそも評価してもらえません。

試験時間が終了した段階で、文の途中だったり、文章の結論が書かれていなければ評価のしようがないからです。

ですから、まずは制限時間内に小論文を書き上げるための対策をします。

具体的には、小論文を書くときの「型」を何パターンか(まずは1つだけでもいいです)身につけてしまい、その「型」に沿って書く練習をします。

生徒

型なんかに沿って書いたら、個性のない内容になってしまうんじゃないかしら。
小論文は自分の意見を表現することが大切なのに、それだと評価が低くなるんじゃないの?

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。

「型」に従って小論文を書いたとしても、課題文の筆者の主張に対して賛成なのか反対なのかや、自身の体験を書く内容は個性がしっかり出ます。

さらに医学・看護・医療系学部の小論文の場合は、医療者としての適性があルことを文章を通してアピールすれば良いのです。

「小論文の神様」として有名な樋口裕一氏(多摩大学名誉教授)も、著書の中でこのように述べています。

「小論文を上手に書く大事なコツがあります。最も大切なのは『型』を守ることです。
小論文とは、論理的に書くものです。
『論理的に書く』と言われても、わかりにくいかもしれませんが、『論理の手順に従って書く』と考えれば、わかりやすいでしょう。
そして、『手順に従って書く』ために、最も近道なのは『型』を守ることなのです。

ー「小論文これだけ! 模範解答 医学・看護・医療編」より

このように、評価される土俵に立つために「型」を使って制限時間内にまずは最低限書き切る(終わらせる)、ということが受験に合格するための第一歩といえます。

宿題などの提出物

塾・学校の宿題や提出物についても同じことが言えます。

学校の宿題・提出物はそもそも成績に反映されるため、内容はともかくまずは期限内にきちんと提出することで評価が始まります。

もしも期限内に提出しなければ、学校の先生方もそもそも評価のしようがありませんから、必然的に評価は「0」になります。

多少字が汚かったり、分からないところは解答を丸写ししていたとしても、出してさえいればしないよりは評価が高くなります。

完璧を目指していつまでも提出しないでいるより、自分の生活スケジュールの可能な範囲の中でとりあえず期限内に終わらせて、期限までに提出することが大事なのです。

学力は演習量に比例する

塾の宿題は提出してもしなくても(当たり前ですが)学校の成績には反映されません。

それでも自身が通っている塾から出された宿題は、期限までにきちんとこなして提出する必要があります。

「宿題全部をいい加減にやるよりは、自分が必要だと思う部分を丁寧にやった方が成績が上がるのではないか」という意見もあるかもしれません。

これは個別指導塾や補習塾に通うお子様やそのご家庭によく見られる考え方ですが、この考え方には「落とし穴」があります。

そもそも「学力は演習量に比例する」ものであり、他の大手進学塾に通うライバルたちは例外なく、相当な量の時間とお金(授業料)を使って演習量を確保しています。

模試の偏差値は相対的な成績評価ですから、そうしたライバルたちよりも少ない演習量で偏差値を上げる、ということはこの「学力は演習量に比例する」という大前提を無視しているため、まず不可能なのです。

スポーツやビジネスにおいても言えることですが、他人と同じことをしていては他人よりもいい結果を出すことはできません。

ましてや、他人よりも少ない努力しかしていなければ他人よりも低い結果しか得られないのは当然のことです。

厳しいことを言うようですが、これが現実です。

「終わらせる」ことを習慣にする

くばと塾では宿題全部をいきなりこなせないというお子様には、自分ができるところや大切な部分はきちんとやって、もしも時間がなければ残りは解答を写してもいいので最後までやり切ることをお勧めしています。

それで成績は上がるのか?と言われれば、答えは「残念ながら上がらない」です。

ですが、まずは最後までやり切る癖をつけてさえいれば、一定期間通塾しても成績が上がらなかった時に「きちんとやる部分を増やそう」と考えるようになり、きちんとやる部分が増えれば増えるほど成績は伸びていきます。

お子様自身やご家庭が自ら選んだ塾であるにもかかわらず、その塾や担当がお子様にとって必要であると判断して出された宿題を、最後までやらないことが当たり前になってしまっている方はこうはいきません。

宿題をやらない自分(ご家庭から見るとお子様)自身を「正当化」してしまっており、そうしているうちは向上心が生まれず、行動が変わらないからです。

これまでの結果(成績)を変えたければ、少なからずこれまでの自分を「否定」して行動を変えなければなりません。

宿題の量が自分にとって多いと感じても、大部分を解答丸写ししてでも期限内に全て終わらせて提出する生徒は、少なくとも自分を「正当化」して逃げることをせず、きちんと自分を「否定」して、少しずつでも行動を改善できていると言えます。

まずは「終わらせる」ことを習慣にして、そこから徐々に改善していけばいいのです。

「完璧を目指すよりもまずは終わらせる。」

勉強を通してこのことを実践できるようになれば、きっと今後の人生で何にでも応用が効くことと思います。

慣れないうちは大変かもしれませんが、くばと塾ではこうした努力をしようとするお子様を全力でサポートしますので、ぜひ一度4コマまでの無料体験授業にお申し込み下さい。

くばと塾はきっと貴方のお役に立てると思いますよ。

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