長期的に成績を上げる方法

小学生の間は成績が良かったのに、中学生からだんだん成績が下がってきた、あるいは中学生までは成績優秀だったのに高校では成績下位になってしまった、という方は少なくありません。

今回は現学年での成績を上げるだけではなく、学年が上がっていっても成績を上げる方法について書きます。

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躓きを解決するだけでは成績は上がらない

塾や家庭教師の個別指導では、生徒のペースに合わせて学習内容を決めることができます。

それによって、生徒は分からない単元や問題を分かるまでじっくり教わることができるという長所が個別指導にはあります。

確かに、生徒自身で解決できない躓きは教師が手助けする必要はありますが、それだけでは成績は上がりません。

一体何故でしょうか。

それは、

その生徒がいずれ同じような躓きを繰り返すから

です。

目の前の躓きを他人の力を借りて解決したところで、その後生徒本人が同じような躓きをしたときに自分自身で解決できるようになったり、そもそも似たような躓きをこれから先にしないようにしないと、本当の解決とはいえません。

躓きにくい体質を作る

生徒が同じような躓きを繰り返さないようにするには、「躓きにくい体質」を作る必要があります。

「躓きにくい体質」になるには、「自己解決能力」を高めるしかありません。

勉強で「躓きがある」というのは、未解決のまま放置されている単元があるということで、なぜ未解決なのかというとそれは本人にその状況を解決する能力がないか、そもそも本人に解決しようという意思がないかのどちらかが原因です。

本人に解決しようとする意思がない場合、これは他人にはどうしようもありませんが、解決したいという意思があるのに解決する能力がないせいで未解決になっている場合は、自分で解決する力をつけていけば躓きは徐々に解消します。

自己解決能力を高めるには

自己解決能力を高めるにはどうすればよいか。

これは教える講師側と教わる生徒側の両方がこのことを意識して授業や宿題に取り組む以外、方法はありません。

家庭教師や塾の個別指導では講師一人あたりの人数が少ないため、講師もついつい必要以上に手を貸してしまいがちです。

しかし、本来生徒自身で解決できるものまで講師が手を貸してしまと、

生徒

困ったときはいつでも先生が助けてくれるから、自分でできなくても大丈夫なんだ。

と甘えが出てしまい、その生徒は自己解決能力が変わらないどころか、下がってしまう場合もあるのです。

また、講師が生徒の自己解決能力を高めようと意識して、なるべく生徒自身の力で解決してもらおうと指導しても、生徒にその気がなければやはり上手くいきません。

講師と生徒の両方が「生徒の自己解決能力を高める」ことを目標にしてはじめて、効果が出てくるのです。

学校の勉強の目的とは

現在の学習指導要領の基本的な目標は「『生きる力』の育成」です。

「生きる力」とは、何か問題にぶつかったときに自らの力で解決できる力、すなわち自己解決能力といえます。

学校の勉強の目的が「生きる力(自己解決能力)の育成」であるわけですから、自己解決能力を高めていかない限り、学年が上がるにつれて学校の勉強にどんどんついていけなくなります。

このことを生徒はもちろん、保護者様もしっかり理解した上で、第三の教育機関である学習塾や家庭教師のサービスを受けていただけると何よりです。

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