受験生になるまでに身につけておきたい2つのこと
桜も満開で春真っ只中ですね。
新小学6年生、新中学・高校3年生はいよいよ「受験生」と
呼ばれる学年になり、本格的に勉強を始める方も多いこと
でしょう。
今回はそんな受験生にではなく、受験がまだ先の小学1~5年
生、中学・高校1~2年生に向けてのお話です。
学年が低いうちはまだまだ学校の勉強も簡単に感じられ、小
学生であれば学校のテストでいつも80~100点を当たり前のよ
うに取れていたり、中学・高校1年生の1学期の定期テストで
は皆、高得点を取ることができているものです。
しかし、学年が上がるにつれて学習内容が難しくなり、多く
の生徒はテストの得点が下がってきます。
一方で、それまでと同様高得点をキープし続ける生徒もごく
一部ですがいらっしゃいます。
一体「点数がだんだん下がってくる生徒」と「高得点を持続
させる生徒」にはどのような違いがあるのでしょうか。
◾︎大切なのは「学習⚪︎⚪︎」と「学習⚪︎⚪︎」
まず一つめの違いは、「毎日の『学習習慣』が身についてい
るか」ということです。
受験学年(=最高学年)でない学年の定期テストはそもそも、
範囲が狭くまた内容も簡単であるため、ともすれば一夜漬け
の勉強で何とかなることもよくあります。
しかし学年が上がるにつれてテスト範囲は広く内容も難しく
なるため、一夜漬けではカバーしきれなくなってきます。
また、入試ともなればそれまでの3年間で学習してきた全ての
範囲から出題されるため、当然一夜漬けの勉強法は通用しま
せん。
さらに、それまでの定期テストを一夜漬けの勉強で乗り切った
生徒は、短期間で詰め込んで身につけた知識は短期間ですぐに
そのほとんどを忘れてしまっているため、受験学年になってか
らまた一から覚え直さなければなりません。
一方、毎日の学習習慣が身についている生徒は普段から少しず
つ復習を繰り返すため、学年が上がり定期テストの範囲が広く
内容が難しくなっても、1日あたりの学習量は大して多くはない
ので十分に対応していくことができます。
また、毎日の復習で身につけた知識が長期記憶として頭の中に
保存されるため、受験学年になっても少しの復習ですぐに思い
出すことができるのです。
もう一つは、「『学習姿勢』が正しいか」ということです。
これは文字通り、学習しているときの身体の姿勢がきちんとし
ているかという意味もありますし、学習に取り組む際の気持ち
としての姿勢(=態度)という意味もあります。
公立中高一貫校入試や高校入試、大学入試の推薦入試では学校
の内申点が得点として加算されるなど、入試の合否に大きく影
響します。
この内申点というものは定期テストの得点が多くを占めるもの
もありますが、授業態度や提出物も少なからず評価されます。
学校の授業中にきちんと集中できなかったり、先生の話を聞く
ときに身体の姿勢が悪かったりすると、それだけで入試に直接
マイナスポイントとなるのです。
また、中学・高校・大学受験の算数や数学の良問は、その問題
一点に気持ちを集中させて取り組まなければ到底解くことはで
きません。
普段の学校や塾の授業または家庭学習をしているときに、あち
らこちらに気持ちを散らして集中して取り組めなかったり、す
ぐに問題を解くことをあきらめてしまうようでは、入試レベル
の問題をクリアする生徒にはなれないのです。
◾︎大事なのは自ら意識して改善しようとすること
では、この「学習習慣」と「学習姿勢」と身につけるには、ど
うすればいいのでしょうか。
それは、「生徒本人が日々の生活で意識的に改善しようとする
意志を持つこと」です。
以前にも似たようなことを書きましたが、結局は生徒本人の意
志なくして、その生徒の行動と結果を変えることは誰にもでき
ません。
周りがどれだけ一生懸命アプローチをかけても本人がそれをし
ようとする意志を持たない限り、何も変わらないのです。
ですが、「改善しよう」と一度生徒が意志を持ち始めると、保
護者様のアドバイスはもちろんのこと、塾講師などが改善策を
提案したときに耳を傾けてくれるようになり、初めて効果が出
てくるようになります。
◾︎習慣を変えるには保護者の協力は必要不可欠
また、学習習慣を身につけるための「家庭学習」について、塾
として適切な量を提案して宿題を課すことや、毎回の授業で宿
題の達成度を確認して賞賛や励ましの声かけをすることはでき
ますが、日々の進捗管理は塾にはどうすることもできません。
学習習慣を身につけるには生徒本人の意志はもちろんのこと、
日々の管理は保護者の方のご協力がなくてはならないのです。
(私も含めて)大人でも生活習慣を変えるということはそう簡
単なことではなく、並大抵のことでは挫折してしまいます。
習慣が身についていない状態で、お子様一人で習慣を変えなさ
いというのは、とてもではないですが無理というものです。
一度習慣が身についてしまえばお子様は自走できますので、そ
れまでは一緒に日々の家庭学習の進捗をチェックしてあげるこ
とをおすすめします。
◾︎塾の授業は「正しい努力の仕方を学ぶ場」
先述したとおり、「学習習慣」や「学習姿勢」を身につけるた
めにはお子様自身の意志が必要であり、また保護者様のご協力
が必要不可欠です。
では、学習塾は一体何ができるのでしょうか。
それは、授業を通して「一点集中して問題に取り組んでみる」こ
とや、「このレベルの問題をこういうふうに解いていけばこれだ
けできるようになる」など、正しい(=成果につながる)努力の
仕方を実践しながら学んでもらうことです。
いくら毎日熱心に勉強しても、そのやり方や内容、量が正しいも
のでなければ成果にはつながりません。
生徒のがんばりや保護者の方の協力が最大限成果につながるよう
ナビゲートしていくことが、学習塾の役割だと思っています。
「努力しているのに成果が出ない」という方は、正しいやり方を
身につけたときほぼ確実に成績は上がります。(断言できます。)
成績に伸び悩んでいる方はぜひ、くばと塾の無料体験授業(4コマ
まで)をお試しください。