成績の上がりやすさ・上がりにくさ

こんにちは。
今回は「成績の上がりやすさ・上がりにくさ」について書きたいと思います。
■偏差値40の生徒と偏差値65の生徒、偏差値+5上げやすいのはどっち!?
成績(偏差値)の上がりやすさはその時点での学力に関係してきます。
高校受験を例にすると、数学のテスト(模試)は1問4点〜7点というように、1問に対しての配点が他教科(1問2点〜4点)よりも大きくなっています。
このテスト(模試)で偏差値を+5上げようとなると、実はそれまでよりも1〜2問多く正解すればよいだけです。
ここで、偏差値(ss)65の生徒がさらに1〜2問正解しようとするとします。
この生徒が不正解だった問題は、「解く必要のない超応用問題(捨て問)」 と、「ちょっとしたミスや考え方の間違いで落としてしまった問題」の2種類 に分けられます。
ss65の生徒は、後の「ちょっとしたミスや考え方間違いで落としてしまった問題」の、ちょっとしたミスを改善したり正しい考え方をインプットするだけでその問題は解けるようになります。
実際、ss65の生徒とss70の生徒はこうした「ちょっとしたミスや考え方の間違い」が1〜2問あるかないかだけの差であるため、毎回の模試で成績が入れ替わることがよくあります。
一方、ss40の生徒が不正解だった問題は、「解く必要のない超応用問題(捨て問)」の「基礎が不足していて解けない標準問題」の2種類です。
正解すべき標準問題も、不足している基礎を復習することから勉強を始めないといけないため、1問解けるようになるだけで多くの時間とエネルギーが必要になるのです。
例えば、2次方程式の計算1問を解けるようになるためには「正負の数」・「文字式」・「1次方程式」・「因数分解」・「平方根」という基礎単元をマスターしなければなりません。
ss40くらいの生徒は大抵、これら5つの基礎単元についてあやふやな状態であるため、全ての単元をもう一度しっかり復習しなければならないのです。

■勉強を始めた人は「今が一番◯◯」
ここでお伝えしたいことは、「本格的に勉強を始めた今が一番苦しいときである」ということです。
特に成績がss50未満の方は先述したように基礎を補う必要があるため、一つの単元を習得するのに時間がかかり、勉強が嫌になって投げ出したくなる気持ちになることもあると思います。
しかし、成績上位の方に比べて時間がかかってしまうことは勉強の才能の有無でも何でもなく、単に基礎が不足しているだけなのです。
少しずつでも基礎を身につけていけば、だんだんと一つの単元を習得するスピードも上がっていきます。
このことをよく理解して、根気よく勉強を続けることをおすすめします。
一方、ss60近辺の成績上位の方は「ちょっとした差を埋めるだけで簡単にss+5〜+10を上げることができる」ということを踏まえて、ますます学習に励むことをおすすめします。
どの部分を押さえれば成績を伸ばしやすいかというポイントは専門家である塾講師に相談するといいかと思いますが、「『ちゃんとやれば出来たのに落とした問題』を確実に出来るようにする」ことがどの生徒にも共通していえるポイントです。
今がどんな成績であっても、今が一番苦しい時期であり努力して学力を上げれば上げるだけ楽に成績を上げられるようになりますから、あきらめずに粛々と学習に取り組んでいきましょう。
くばと塾ではお子様の学習状況に応じて一人ひとりに最適な学習指導・アドバイスをしていますので、勉強で困っていることがあればお気軽にご相談下さい。