成果の出る学習法(受験編)

こんにちは。

今回は前回に引き続き、「成果の出る学習法」について受験勉強に特化して

書きたいと思います。

6〜7年前、ラジオであるゲスト(Wさんとします)が話していた内容です。

Wさんは、関西屈指の名門校である灘高校に在籍していながらも、高3春の時

点で成績は学年順位で下から20番程度だったそうです。

そこから東京大学合格に向けて勉強を始めるのですが、受験勉強をしようと

Wさんは学校の図書館に通うようになります。

そこで、周りの同じく東大や京大を目指している灘校の高3生が勉強している

様子を見て、「これなら勝てる!」と確信したのだそうです。

一体、何故そう思えたのでしょうか。

それは周りのライバルたちが、1日に解く問題数が少なかったからだという

ことでした。

東大・京大など国公立大学の2次試験では、例えば数学であれば東大理系なら

150分で大問6題という構成であり、1問の重みが非常に大きいものになります。

そこで受験勉強を始めた高校生がいきなり解こうとしても、まず解けないか非

常に時間がかかってしまいます。

図書館で勉強しているライバル達は、灘中学・高校でも上位の成績を取ってきて

いて、自分の学力にも自信があるため東大や京大の2次試験の問題を自力で解こ

うと意地になってしまい、Wさんが見る限り1日に吸収する問題パターンがたっ

たの1〜2題程度のようでした。

一方Wさんは、元々これまで勉強してきたという自信もプライドもなかったため、

はじめから問題を解こうとせずに問題と模範解答を照らし合わせながら、解法

を1日に4〜5題ずつ覚えていくという勉強法で学習していきました。

結果的にWさんは現役で東京大学に合格することができたそうです。

しかも、 映画好きだったWさんは高3の1年間で何と約400本もの映画を観たそう

です。

このことから分かるように、受験勉強(特に数学)は「いかに出題範囲の例題パ

ターンを身につけるか」ということが大変重要なのです。

これは高校受験や中学受験でも同様のことがいえます。

国立大学の2次試験で数学を使用するのであれば、だいたい200の例題パターン

を「暗記」し、計算ミスなく途中式や証明を書くことができれば合格できるとい

われています。

そう、大学受験において数学は「明記科目」ではなく「暗記科目」なのです。

このことを踏まえて受験勉強に取り組めば、来春の大学入試にも十分間に合いま

す。

センター英語に必要な英単語数は4000〜5000語、早慶大では8000〜10000語

といわれています。

それと比べれば数学はたったの200の例題パターンです。

今から1日1題ずつモノにしていくだけでも、除夜の鐘がなるまでに200題全て

を身につけることができます。

「数学が苦手でどうしよう」という受験生も、あせらず1つ1つ身につけていけ

ば、きっと来年の春は希望の大学に合格することができるはずです。

あせらず、止まらず、一歩一歩進んでいきましょう。