こんにちは。

くばと塾小田急相模原校の責任者です。

今回は面談や保護者会などでよく触れている「モチベーションを上げる方法」

というものをご紹介します。

4〜5年前に、雑誌でとある人材教育専門のコンサルティング会社の社長が

「モチベーションの大きさを表す公式」というものを話されていました。

それによると、モチベーションの大きさというのは、

目標の魅力 × 達成の可能性 × 危機感

で決まるのだそうです。

①目標の魅力

これは遠くの目標と近くの目標どちらも必要で、中学生の勉強でいうと例え

ば遠くの目標は「志望校合格」、近くの目標は「定期テスト」や「模試」にな

ります。

この目標の魅力があがればモチベーションが上がるのですが、まず「志望校合

格」という目標に、お子様に魅力を感じてもらうためには「学校を見せる」こ

とが必要です。

学校説明会や体験授業を受けたり、学園祭や体育祭を見ることができれば最高

ですが、その時期でなければ外から学校を見るだけでも構いません。

というのも、お子様は「自分の知っている学校の中から選択する」からです。

当然ですが、見たことも行ったこともない学校に行きたいと思うお子様はいま

せん。

小学生の親御様などは特に、出来るだけ早い時期に親御様が行かせたいと思う

学校をいくつか見学に連れていくことが、受験を成功させるファーストステップ

なのだと思います。

次に近くの目標についてです。

お子様に「定期テスト」や「模試」という近くの目標に魅力を感じてもらう

ためには、「何点以上取れれば◯◯を買ってあげる」や「偏差値◯以上上が

ったら◯◯に連れて行ってあげる」など、ごほうびを設定することが効果的

です。

ごほうびを設定するというと、「目の前ににんじんをぶらさげた馬じゃない

んだから」とあまりいい印象を持たない方もいらっしゃるようですが、ある

点にだけ注意すればモチベーションを上げるのに非常に即効性のある方法に

なります。

その点とは、「本人に目標を設定させる」ということです。

大人でもそうですが、他人に決められた目標よりも自分で決めた目標の方が

断然、納得感を持って取り組めるものです。

あまりにも低すぎる目標だと意味はないのである程度の誘導は必要ですが、

基本的にはお子様に点数や偏差値などの数値目標を決めてもらって下さい。

最終的にお子様が「自分で決めたんだ」と思ってもらえればOKです。

②達成の可能性

目標は単に高ければいいというものではありません。

野球で例えると、守備をしていてボールが飛んできたときに、そのボールが到底

届きそうにないところに転がってきた場合、そのボールを追いかけるのをやめて

しまいます。

しかし、どうにかがんばれば届きそうなところにボールが転がってきたときは、

何とかして取ろうと必死で飛び込んだりします。

このように、人はその目標に達成の可能性を感じたときには、その目標を達成

させるために努力をしますが、達成の可能性を感じなかった場合は努力をする

ことなくあきらせてしまうのです。

お子様によって達成の可能性を感じることができる目標のレベルは様々ですの

で、この点に注意して設定をすることが大切です。

おすすめの目標設定は「前回の結果以上を目標にする」ことです。

前回の模試の偏差値がss50(ssは偏差値のことです)だったのであれば、「ss50

以上取ること」を目標に設定すると、お子様は「前回よりちょっとがんばれば達成

できるぞ」と思って努力し始めます。

これを「ウチの子の志望校はss65だから目標はss65」としてしまうと、途端に努力

することを放棄してしまいます。

「自分で目標を設定したんだ感」と「がんばれば達成できそうだぞ感」をお子様に

持たせることが重要です。

 

③危機感

これは例えば「火事場のクソ力」というような、人間が危機を感じたときに

通常では考えられない力を発揮するものに近いのかもしれません。

今まで数多くの生徒を指導してきましたが、成績上位生に共通していること

一つに「勉強に対する漠然とした危機感が強い」というものが挙げられます。

これは、具体的には「◯◯点以上取れていないと高校に行けないんじゃないか」

とか「◯◯高校・◯◯大学以上のところに行けないと将来大変なんじゃないか」

といったものです。

この「勉強に対する危機感」は生徒にとって気持ちのいいものではないので、他

者が下手に刺激しても勉強に対するモチベーションが上がることはありません。

周りの大人(中には教育者もですが)は総じてこの「危機感」を煽って生徒の勉

強に対するモチベーションを上げようとしがちですが、あまり上手くいかないど

ころか、生徒との信頼関係を壊すこともあるのでおすすめしません。

お子様のやる気を引き出すためには、周りは「①目標の魅力」と「②達成の可能

性」を刺激するよう働きかけて、「③危機感」は自発的に出てくるまで待つ(刺

激しない)ようにじっと我慢するというスタンスが理想だと思います。